ジャズに興味があるけれど、どこから始めればいいかわからない…
そんな初心者のあなたにぴったりの記事です!
この記事では、スイング、ビバップ、モーダル、クラシック、フュージョンといった多彩なジャズのジャンルごとに、おすすめの名盤を紹介します。

どれも初心者が楽しめるものばかりで、聴くだけでジャズの魅力を存分に感じられる内容です。

また、この記事を読むことで、自分好みのジャズのジャンルを見つけるヒントが得られます。
これらのアルバムはジャズの基本を押さえつつ、奥深さを味わえる名作揃い。
ぜひ最後まで読んで、気になるアルバムを手に取ってみてください!ジャズの世界への第一歩を、一緒に踏み出しましょう。


1.まずジャズの種類を知ろう

ジャズには多様なジャンルが存在します。そのジャンルはあまりにも多岐にわたるためその一部をご紹介します

スイング・ジャズ


1930年代から1940年代にかけて流行したジャンルで、大規模なビッグバンド編成が特徴です。ダンス音楽として人気を博し、軽快なリズムと華やかなアレンジが魅力です。

※ビッグバンド編成
一般的なビッグバンドの編成は、次のとおりです。
トランペット:4人
トロンボーン:3~4人
アルトサックス:2人
テナーサックス:2人
バリトンサックス:1人
ドラムス:1人
ベース:1人
ギター:1人
ピアノ:1人

ビバップ・ジャズ


1940年代に登場した、小規模なコンボ編成で演奏されるジャンル。速いテンポ、複雑な即興演奏、そして高度な和音進行が特徴で、聴き手に集中力を求める音楽です。

※コンボ編成:ジャズにおいて小編成の器楽グループの演奏形態を指します。
一般的に、3人編成のトリオから8人編成のオクテットまでの編成を指します。
例:ピアノ、ベース、ドラム(トリオ)
テナーサックス、ピアノ、ベース、ドラム(カルテット)

モーダル・ジャズ

1950年代後半から発展したジャンルで、コード進行よりも音階(モード)を基にした自由な即興が特徴です。心地よい空間を作り出すサウンドが魅力です。

クラシック・ジャズ


ジャズの初期形態であるニューオーリンズ・ジャズやディキシーランド・ジャズを指します。トランペット、クラリネット、トロンボーンの掛け合いが特徴で、陽気で活気あふれる演奏が楽しめます。

フュージョン・ジャズ


1970年代に登場した、ロックやファンク、電子音楽など他のジャンルと融合(フュージョン)したジャズ。多様なリズムやサウンドが特徴で、現代的で親しみやすいジャズです。


2.どうして色々なジャズがあるの?


ジャズにはさまざまな種類がありますが、それはジャズが時代の流れや社会の変化とともに進化してきた音楽だからです。

例えば、スイング・ジャズは1930年代のアメリカで、ダンスホールを中心に人気を集めました。当時の人々にとって、スイングは楽しいリズムで踊りながらストレスを発散できるエンターテイメントだったのです。

その後、1940年代には、アーティストたちが「もっと自由に演奏したい」という思いからビバップ・ジャズが生まれました。スイングのようなダンス音楽ではなく、音楽そのものを聴いて楽しむのが特徴です。演奏は複雑で速いテンポのものが多く、聴き手に知的な刺激を与える音楽となりました。

1950年代には、ジャズはさらに進化を遂げます。コード進行に縛られず、音階を基に自由に即興演奏を行うモーダル・ジャズが登場しました。このジャンルは、アーティストがより深く感情を表現できるものとして、心に響く音楽を作り出しました。

また、1960年代以降には、新しい楽器や技術を取り入れたフュージョン・ジャズが広がります。電子音楽やロック、ファンクとの融合により、ジャズはさらに多様性を増しました。これにより、若い世代にも親しまれるようになり、ジャズは時代とともに形を変えながら生き続けています。

このように、ジャズの多様性は時代の文化、社会背景、そしてアーティストの探求心によって生まれたものです。どのジャンルにもそれぞれの魅力があるので、ぜひ自分に合ったジャンルを探してみてください!


3.各ジャンルで押さえておきたい有名な曲はこれ!


ここでは各ジャンルを代表するクラシックな曲をご紹介!さらに、それぞれがなぜおすすめなのかを解説します。

スイング・ジャズ: Miles Davisの「So What」

この曲は、スイングの軽快なリズムと洗練されたメロディが特徴です。聴くだけで当時の華やかなダンスホールの雰囲気を感じられます。

ビバップ・ジャズ: Charlie Parkerの「Ko-Ko」

 

ビバップの象徴ともいえるこの曲は、速いテンポと複雑な即興演奏が詰まっています。リスナーを知的に刺激し、演奏の深みを楽しめます。

モーダル・ジャズ: John Coltraneの「My Favorite Things」

おなじみのミュージカル曲をモーダルなアプローチで再構築した名曲。メロディがシンプルながらも深い感情を伝えるところが魅力です

クラシック・ジャズ: Dave Brubeckの「Take Five」

5拍子という珍しいリズムを取り入れた曲で、爽快なメロディが魅力的です。初心者にも聴きやすく、何度でも聴きたくなる一曲です。

フュージョン・ジャズ: Herbie Hancockの「Chameleon」

ファンクや電子音を取り入れた革新的なサウンドが魅力。現代の音楽ファンにも親しみやすいエネルギッシュな楽曲です。

聴き比べてみてアナタの興味をそそられた曲がありましたか?


4.ようこそジャズの世界へ!
ジャズ初心者に贈るCD5選

ジャズに興味を持ったら、これらのアルバムから始めてみましょう!さらに、それぞれのおすすめ理由とアルバムの中のおすすめ曲をご紹介します。

Kind of Blue – Miles Davis


ジャズ史上最も売れたアルバムのひとつで、モーダル・ジャズの金字塔。ゆったりとしたリズムと印象的なメロディが特徴で、初心者でもリラックスして聴けます。
おすすめの1曲: “So What” – シンプルで心地よいメロディが魅力。モーダル・ジャズの入門に最適な一曲です。


発売年: 1959年
買える場所:Amazonで購入

A Love Supreme – John Coltrane


精神的な深みと音楽的な革新性が詰まったアルバム。コルトレーンの情熱的な演奏は聴く人の心を揺さぶり、ジャズの奥深さを感じさせてくれます。
おすすめの1曲: “Acknowledgement” – コルトレーンの魂がこもった演奏で、ジャズの神髄を体感できます。

発売年:1965年
買える場所:Amazonで購入

Time Out- デイブ・ブルーベックカルテット

斬新なリズムと美しいメロディが融合した作品で、ジャズの枠を超えた親しみやすさが魅力です。「Take Five」を収録しており、誰でも楽しめる名盤です。
おすすめの1曲: “Take Five” – 独特な5拍子リズムが特徴で、爽快な演奏がリスナーを引き込む名曲です。



発売年: 1959年
買える場所:Amazonで購入

The Shape of Jazz to Come- オーネット・コールマン


フリージャズの先駆けとして、既存のルールを打ち破った意欲作。ジャズの可能性を感じさせる、刺激的なアルバムです。
おすすめの1曲: “Lonely Woman” – 心に響く哀愁漂うメロディが、フリージャズの美しさを感じさせます。

発売年: 1959年
買える場所:Amazonで購入

Head Hunters- ハービーハンコック


ファンクとジャズを融合させた一枚で、リズム重視の楽曲が多く、体で感じられるサウンドが魅力。特に若い世代におすすめです。
おすすめの1曲: “Chameleon” – エレクトリックなサウンドとファンキーなリズムが融合した、エネルギッシュな一曲です。

発売年:1973年
買える場所:Amazonで購入


6.まとめ

この記事では、ジャズ初心者に向けて、各ジャンルの特徴とおすすめの名盤を紹介しました。スイング、ビバップ、モーダル、クラシック、フュージョンといった幅広いスタイルの中から、自分に合ったジャズを見つけていただければ嬉しいです。

ジャズは一度その魅力に気づくと、深く探求したくなる音楽です。紹介したアルバムの中から気になるものを聴いてみることで、新しい世界が広がるはずです。

ぜひこの記事で紹介したアルバムをチェックし、気に入った作品からジャズの世界に足を踏み入れてみてください。そこからきっとあなた好みのアルバムやジャンルが見つかるはずです。
この記事を書きながら、私自身も改めてジャズの奥深さを再確認しました。これを機に、さらに多くの人にジャズの素晴らしさが広まることを願っています。あなたもジャズを通じて、素敵なひとときを楽しんでください!

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